今月は、【お肌のしくみ基本編~角質について~】です。
お話しを伺ったのは、機能性食品や化粧品素材の製造を手掛けるだけでなく、バイオテクノロジー分野の研究開発等もされている株式会社ジェヌインR&Dの開(ひらき)研究開発部長です。
そもそも「角質」ってなに?
お肌には、一番外側に角質という組織があります。
紫外線や菌や汚れから組織を守ったり、逆に体内の水分を発散しすぎるのを防いでいるバリアの役割をしてくれています。
わかりやすく言うと、私達は犬や猫みたいに毛がありません。
毛の代わりをしてくれているのが、角質なんです。
角質の構造
角質は、目の周りや関節部分は10層くらい、その他のお肌は約20層の角質細胞が重なっています。
でも、この角質細胞は死んだ細胞です。
お風呂でこすって出る垢や日焼け後のペロッと向ける皮、これらは、神経とか血管がないので取れても痛くないですよね、あれです。
死んでいるので、細胞だけではポロポロ取れてしまいます。
そこで、その角質細胞を繋ぎ止めている、接着剤の様な役割をしているのが、細胞間脂質といわれる油で、その主成分がセラミドなんです。
セラミドがないと、角質細胞がしっかり層を作れず、バリアの機能も下がってしまいます。
またセラミドは水分も抱え込むので、お肌の潤いにもとても大切です。
次回は、
【お肌の悩みとセラミドの関係】について、お話を伺います。
お楽しみに(^^♪