an interview
福岡県糸島市の海の近くにある『工房Te・Te』
主は、Te・Teさん。
刈り取った羊の毛を洗い、染め、糸を紡ぎ、織る・・・全て手作りで1点ものの作品を自らの手で仕上げている、糸島を中心に活動している糸紡ぎと手織りの作家さんです。
羊が好きで、20代から始めた糸紡ぎ。
学生時代には北海道の牧場に勉強に行っていた程。
そんなTe・Teさんも結婚を機に専業主婦に。
子育ても終わり、子供が巣立った後、外出する機会も減り家の中に閉じこもりがちに。
turning point
そんな時、ご主人からの一言がありました。
「自分の居場所を持ったら?」
その一言がきっかけで、
2015年福岡県糸島市に工房を持つことになります。
「色々なことが織り重なってここまで来させて頂きました。
何かやれば生まれるんだ…!」
そう思ったそうです。
家で閉じこもりがちになっていた頃を振り返って、
「家にじっとしていてはだめ。
人間は社会的動物だから、そこを忘れてはいけないですよね。
社会に属さないといけない。
小さなものでもいい、体操教室とか音楽教室、公民館の習い事でもいい。
人と会う、話をする、何気ない会話にも癒されていることを感じるから」
と話してくれました。
そして、もう一つ。
「どっちに進むべきか、人の言う事に惑わされない。自分で決めます。
失敗しても引きずりませんね。また戻ってやり直せばいいだけだから」
Te・Teさんが紡いだ糸から生まれる作品たちは、どれも、軽くて柔らかくて暖かくて、でも凛としている。
その理由がわかったような気がします。
最後に好きな言葉を教えて頂きました。
“石の上にも三年”と、
“感謝”
「させていただいている、といつも思っている」とのこと。
Te・Teさん、現在60歳。
5年後の「夢」も語ってくれました。
いくつになっても夢を語れる人生って素敵だなぁと、心から思わせてくれた方でした。
福岡県糸島市志摩桜井5815
HP:koubou-tete.jimdofree.com
Instagram:https://www.instagram.com/kouboutete/?hl=ja
作品:アートヤーンマフラー(dark blue/pink)